体力医学研究所

Physical Fitness Research Institute

時代の先駆けとなる健康課題を捉えた研究活動を行い、知見の普及啓発を行っています。

時代の先駆けとなる健康課題を捉えた研究活動を行い、知見の普及啓発を行っています。

トップページ > 体力医学研究事業 > 体力医学研究所 > 研究所ニュース > 第69回日本体力医学会大会レポート

研究所ニュース

第69回日本体力医学会大会レポート

 9月に長崎市で開催された第69回日本体力医学会大会で、研究成果を発表しました。

名称:第69回日本体力医学会大会
日時:2014年9月19日~21日
会場:長崎大学

シンポジウム

日時:2014年9月20日 8:50~10:20
テーマ:運動とメンタルヘルス -先端脳科学から探る運動とこころの関係-
座長:永松俊哉(明治安田厚生事業団 体力医学研究所)
   藤本敏彦(東北大学 高度教養教育 学生支援機構)

レポート:永松俊哉

 本シンポジウムの座長と演者を務めました。

 運動とメンタルヘルスに関する昨今の研究動向について、主に脳機能に着目して概説するとともに、当研究所で取り組んできた研究成果の一部を紹介しました。国内外の知見を総括すると、メンタルヘルスに有益な運動内容、特に軽運動の効果検証は不十分のようです。今後は体力科学分野にて様々な検証が進められ、メンタルヘルス対策としての運動指針が本学会より提示されることを期待します。

 シンポジストとしてご登壇いただいた丹信介先生(山口大学)、北一郎先生(首都大学東京)、藤本敏彦先生(東北大学)、征矢英昭先生(筑波大学)には改めて御礼を申し上げます。

一般演題

レポート:中原(権藤)雄一

 介護従事者は、腰痛の発症率が高く、業務上心身の負担が大きいことが指摘されています。そこで介護従事者を対象に、腰痛緩和を目的とした4週間にわたるストレッチングの介入が心身の負担軽減に及ぼす影響について検討しました。その結果、柔軟性の向上を示し、勤務状況の負担軽減に効果的であったことが示されました。ディスカッションでは多くの方が聞きに来てくださり、介護従事者に対する健康支援の重要性を改めて認識するよい機会となりました。

レポート:角田憲治

 当事業団の健診センターのデータを活用し、身体活動の種類(移動、余暇、家庭内、仕事)と睡眠の質との関連性を検討しました。1万人規模の横断調査の結果、男性では余暇活動(スポーツなど)と家庭内活動(家事や庭仕事など)が、女性では余暇活動が睡眠の質とそれぞれ有意に関連しました。今後も追跡調査を行い、縦断的な関連性を明らかにしたいと考えています。

レポート:須藤(安藤)みず紀

 第69回日本体力医学会にて、疲労困憊運動が心理的・生理的作用と認知機能の関係について研究発表を行いました。最大運動の実施前後に着目し、認知機能,気分の変化、脳内酸素化レベル、血中のストレス応答物質の変化について検証しました。本研究より、運動による疲労困憊状態であっても認知機能のパフォーマンスが向上したことが明らかになりました。さらに、最大運動後の気分の変化とカテコラミンの関係性も示されました。ヒトを対象とした運動と心理・生理的作用を総合的に検証している本研究は、運動によるメンタルヘルス向上のメカニズムを明確にするエビデンスに繋がることが期待されます。

更新日:2014年11月7日

公的研究費ならびに研究活動の管理について

ページの先頭へ戻る▲ページの先頭へ戻る