体力医学研究所

Physical Fitness Research Institute

時代の先駆けとなる健康課題を捉えた研究活動を行い、知見の普及啓発を行っています。

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研究所ニュース

第71回日本体力医学会大会レポート

 9月に盛岡市で開催された第71回日本体力医学会大会で、研究成果を発表しました。

名称:第71回日本体力医学会大会
日時:2016年9月23日~25日
会場:盛岡市民文化ホール、いわて県民情報交流センター

レポート:永松俊哉

 当事業団で考案した職域で実施可能な軽運動プログラムの効果について、女性勤労者を対象に自律神経機能および認知機能への影響を検討しました。その結果、プログラムを10分程度実施することで副交感神経の活動が高まりました。このことは心身の緊張が弛んだことを意味します。従って、私たちが考案した軽運動プログラムは、仕事で高まったストレスを比較的短時間で緩和させることに役立ちそうです。今後は、注意力や集中力の向上にも繋がるよう、プログラムを改良したいと思います。

レポート:甲斐裕子

 これまでメンタルヘルスというと「抑うつ、不安」などネガティブな側面が多く研究されてきましたが、近年では「幸せ、喜び」といったポジティブな側面が着目されています。そこで、当事業団の健診センターのデータを活用して、勤労者の座位行動が主観的幸福感に及ぼす影響を検討しました。その結果、仕事中の座位行動が長い人は幸福を感じにくく、逆に余暇での非スクリーンタイムが長い人は幸福を感じやすくなることがわかりました。今後は、より詳細に分析をすすめ、幸福感と体の動かし方の関係を検証していきたいと考えています。

レポート:須藤みず紀

 身体活動量の低い大学生を対象に、一過性のストレッチ運動が感情と認知機能に及ぼす影響について検証を行いました。身体活動量が低い場合、強度の高い運動が生体に対してストレスとなることが指摘されています。そこで、本研究では、ストレッチ運動を実施した結果、実行機能や記憶力などの向上を示唆しただけでなく、ポジティブな心理状態も促すことが明らかとなりました。メンタルヘルスが良好な状態を保つためにも、日常の生活状況を考慮した、個々に最適な運動方法の実施が重要であることが考えられます。

レポート:北濃成樹

 当事業団の健診センターを活用して、勤労者がどれくらいの量や頻度の運動(余暇身体活動)を行うと良好な睡眠を維持することができるのかを検討しました。その結果、週10メッツ・時(例:ジョギングを1.5時間程度)以上運動している者は、1年後に睡眠満足度が悪化するリスクが低く、中でも週3日以上運動している者のリスクが最も低い値でした。一方で、週10メッツ・時以上の運動を行っていても、週2日以下の実践ではリスクの低下が確認されませんでした。睡眠に問題を抱える者が多い勤労者では、週末運動のようなかたちではなく、定期的・習慣的に運動することが、良質な睡眠を維持するために重要だと考えられます。

更新日:2016年11月10日

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