体力医学研究所

Physical Fitness Research Institute

時代の先駆けとなる健康課題を捉えた研究活動を行い、知見の普及啓発を行っています。

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研究所ニュース

第20回日本運動疫学会学術総会レポート

 6月に神戸市で開始された第20回日本運動疫学会学術総会で、研究成果を発表しました。

名称:第20回日本運動疫学会学術総会
日時:2017年6月17日(土)~18日(日)
会場:神戸大学医学部会館シスメックスホール・神緑会館(兵庫県)

レポート:北濃成樹

 仕事の量や質の問題、職場での人間関係などによって勤労者では睡眠の問題が蔓延しているといわれています。近年、散歩・ウォーキングをはじめとする歩行は睡眠に好影響を及ぼすと考えられています。しかし、勤労者は通勤や外回りなど多様な場面で歩くことがあり、こうした余暇以外の歩行であっても睡眠に対する好影響があるのかはわかっていません。そこで、今回、都内の健診センターを受診した約4千名の勤労者に対して平均2.3年間の追跡調査を実施しました。その結果、余暇での歩行量が多い者ほど、将来、主観的睡眠の質が低下するリスクが低く、この傾向は週100分以上歩いている者で強く確認されました。しかし、余暇の歩行と同じ活動量(週100分以上)であっても、通勤時の歩行や仕事中の歩行では、主観的睡眠の質の悪化を抑制する効果が確認されませんでした。つまり、ただ歩くだけでなく、散歩やウォーキングのように「仕事から心理的な距離を置いて活動する」ということが、勤労者の睡眠にとって重要かもしれません。

レポート:神藤隆志

 「男子高校生における継続的な運動・スポーツ実践と特性的自己効力感の関連性~組織への所属に着目して~」について発表を行いました。青年期における運動・スポーツ活動は、近年注目されている「非認知能力」の一つである自己効力感を高める可能性があります。一方で、我が国では中学生から高校生にかけて運動部などのスポーツ組織への所属を中断する生徒が多い状況です。そこで本研究では、中学生時代にスポーツ組織で培った高い自己効力感が、高校で組織への所属を中断したとしても運動・スポーツを自主的に継続することで維持されるのかという点について男子高校生を対象に検討しました。その結果、スポーツ組織への所属を継続している生徒と同様に、組織に所属せずに自主的に運動・スポーツを継続している生徒も自己効力感が高いことが明らかとなりました。高校生では様々な理由でスポーツ組織への所属が難しい場合がありますが、そのような場合には自主的な運動・スポーツ実践(例えば、ジョギングや筋力トレーニングなど)を促すことが有効である可能性があります。

更新日:2017年9月19日

公的研究費ならびに研究活動の管理について

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