健康づくりウォッチ
2026年6月10日
腸に良い習慣とは ~腸温活のおすすめ
一般に乳酸菌が「腸に良い」といわれますが、 このときの腸とは主に小腸のことです。
腸内環境を良くするには?
小腸には、消化、吸収、免疫、大腸には、排泄、免疫等の役割があります。乳酸菌は小腸では免疫に作用しますが、大腸の排泄にはそれほど影響していません。ヨーグルトが腸に良いといわれているのは、主に小腸のことで、大腸で有効なのはビフィズス菌なのです。
腸内環境とは、腸内細菌叢(腸内フローラ)と思われがちですが、実際には、①食事因子、②腸管機能(大蠕動、胃結腸反射、直腸反射等)、③腸内細菌叢で構成されています。ですから乳酸菌を摂るだけでなく、腸管機能等を良くしなければ、腸内環境は改善しません。
なぜ、腸は停滞するのか
日本人の腸内環境については、大腸がんや炎症腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病等)など、増加の一途をたどっており、腸内環境は悪化していると考えられます。要因としては、①朝食を摂らない(朝の大蠕動が起きない)、②食物繊維摂取量の減少(2回食や野菜、果物を摂らない)、③水分摂取量の減少(水分を摂っても2%しか便に移行しない)、④寒暖差10度以上(外気と室温の差が7~10度以上、最低気温と最高気温の差が10度以上)になると、自律神経のうちの交感神経が優位となり、その結果、腸管運動が抑制されます。また、腹部周囲の温度が低下すると、腸への血流が悪化し、腸管運動の抑制につながります。⑤歩数が減ると腸管運動の抑制となり、停滞腸になりやすくなります。
腸温活のおすすめ
停滞腸を防ぐには、お腹の周囲を冷やさないことです。例えば、ポケット付きの腹巻を買ってカイロを入れるとよいでしょう。次におすすめしたいのが、温かい飲み物を飲むことです。例えば、ホットココアにオリゴ糖、エクストラバージン・オリーブオイルを入れたオリーブココアが良いかもしれません。純ココアは食物繊維を含んでおり、保温効果があります。温かい湯だけでも腸を温めます。オリゴ糖は血糖値を上げずに大腸内に移動すると、ビフィズス菌を増加させます。エクストラバージン・オリーブオイルは腸管運動を亢進し、ココアの上に薄い油膜をつくることで、保温効果があります(特許出願中)。停滞腸になっている(お腹が張っているような症状)と感じたら、オリーブココアを1日2回計600mlくらい飲むと停滞腸の症状が緩和されるかもしれません。
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著者
松生 恒夫 Matsuike Tsuneo
大腸内視鏡検査、生活習慣病としての大腸疾患、地中海式食生活
松生 恒夫 Matsuike Tsuneo
大腸内視鏡検査、生活習慣病としての大腸疾患、地中海式食生活
