健康づくり成果
プログラム成果
9. 生活習慣病の予防・改善には、どのくらいの運動量が必要か
生活習慣病の予防・改善のためには、どのくらいの運動量が必要なのでしょうか?
健康づくりのための身体活動と運動の基準となるガイドラインのひとつに“身体活動基準2013(PDF:18.9MB)”※があります。
「最適ウォーキング」の150人の測定データから、ゆっくりした歩行速度と考えられる分速60m/分で、身体活動基準の“週に23メッツ・時”分を確保するには、平均7947歩/日となりました。しかし、個別にみると、少ない人では5656歩/日、多い人では10745歩/日と個人差がみられました。
さらに、適切な運動強度と考えられるDPBP強度(おすすめ運動強度)では平均4.4メッツとなり、その強度で身体活動基準の4メッツ・時/週に相当する時間は59分/週でした。ただしDPBPのメッツを一人ひとりみると、4メッツ・時/週は5.2メッツの人では28分/週ですむのに対し、3.2メッツの人では122分/週が必要となりました。身体活動基準の中では、“速歩(4メッツ)なら1時間”とされています。平均値はまさにその通りですが、個別に求めることが望ましいといえます。
※「健康づくりのための身体活動基準2013」
通常、身体活動量を表す単位は「カロリー(kcal)」と表しますが、身体活動基準では「メッツ・時」と表現します。強度を示すメッツとは、安静状態のエネルギー消費量を1としたとき、その何倍に相当するかを表すものです。
生活習慣病予防として、身体活動量は3メッツ(普通歩行)以上の強度で週に23メッツ・時以上、運動量は週に4メッツ・時(メタボリックシンドローム改善のためには10メッツ・時)以上必要だとされています。