職場運動は「ワークエンゲイジメント」を高める可能性があるーMYLSスタディからの知見-
勤労者におけるメンタルヘルスやワークエンゲイジメントは、健康かつ生産的に働くために重要です。近年の研究から、運動実践はワークエンゲイジメントを高める可能性があることが報告されていましたが、これまでに有効な運動の実践方法は十分に検討されていませんでした。そこで本研究では、勤労者が職場で行う軽体操やストレッチなどの運動(職場運動)の実践頻度とワークエンゲイジメント、心理的ストレスの関連性について、明治安田ライフスタイル(MYLS)スタディ®のデータを用いて横断的に検討しました。分析の結果、職場運動を週1~2日、あるいは3日以上実践している者では、週1日未満の者と比べて、ワークエンゲイジメントが高いことが明らかになりました。本知見は、従業員の健康づくりや生産性向上を目指した取り組みの一環として、職場運動の普及促進を後押しするものと考えられます。