健康づくりウォッチ
2026年2月27日
たった10分・週3回の筋トレで健康に!?
最新の調査で、筋力トレーニングを週30分実施するだけでも
生活習慣病リスクが低くなる可能性が示されました!
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」でも推奨される筋力トレーニングですが、健康のために最適な実施時間は明確ではありません。そこで私たちは、日本の成人およそ2万人の健診データを用いて、筋力トレーニングの実施時間と生活習慣病リスク指標(高血圧・高血糖・脂質代謝異常)との関連を検証しました。その結果、週当たり30分の筋力トレーニングの実施で、実施していない人に比べておよそ20%ほど高血圧の有病リスクが低くなる傾向がみられました(図)。また、それ以上実施時間が長くても、リスクが大きく低下することはなく、効果は頭打ちとなるL字型の関連性を示しました。同様の関連性が、高血糖および脂質代謝異常でも確認されました。

図. 筋力トレーニング実施時間と高血圧有病リスクとの関連
本研究は一時点の調査のため因果関係までは断定できませんが、「週30分程度の短い時間でも、良好な健康状態と関連している」という可能性が示唆された点は、忙しい現代人にとって前向きな材料といえるでしょう。1日5~10分を積み重ねても、週末にまとめて行っても構いません。トレーニングする際は、漫然と動かすのではなく「ちょっときつい」と感じるくらいの強度で行うことが推奨されます。「時間がなくてできない」と諦めていた方も、まずは1日10分、週3回程度実施することをめざして、少し負荷をかけることから始めてみませんか。無理のない範囲での継続が、将来の健康づくりにつながります!

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生活習慣病リスクが低くなる可能性が示されました!
2万人のデータが示す!筋トレ実施時間と健康指標との関連
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」でも推奨される筋力トレーニングですが、健康のために最適な実施時間は明確ではありません。そこで私たちは、日本の成人およそ2万人の健診データを用いて、筋力トレーニングの実施時間と生活習慣病リスク指標(高血圧・高血糖・脂質代謝異常)との関連を検証しました。その結果、週当たり30分の筋力トレーニングの実施で、実施していない人に比べておよそ20%ほど高血圧の有病リスクが低くなる傾向がみられました(図)。また、それ以上実施時間が長くても、リスクが大きく低下することはなく、効果は頭打ちとなるL字型の関連性を示しました。同様の関連性が、高血糖および脂質代謝異常でも確認されました。
まずは1日10分から!「ややきつい」強度で効率よく健康づくりを
本研究は一時点の調査のため因果関係までは断定できませんが、「週30分程度の短い時間でも、良好な健康状態と関連している」という可能性が示唆された点は、忙しい現代人にとって前向きな材料といえるでしょう。1日5~10分を積み重ねても、週末にまとめて行っても構いません。トレーニングする際は、漫然と動かすのではなく「ちょっときつい」と感じるくらいの強度で行うことが推奨されます。「時間がなくてできない」と諦めていた方も、まずは1日10分、週3回程度実施することをめざして、少し負荷をかけることから始めてみませんか。無理のない範囲での継続が、将来の健康づくりにつながります!
【出典】藤井ら, 第27回日本運動疫学会学術総会 (2025)
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著者
藤井 悠也 Fujii Yuya
公益財団法人 明治安田厚生事業団
体力医学研究所 研究員
専門分野 応用健康科学、運動疫学
主な研究テーマ 勤労者に対する運動の習慣化戦略の開発、運動やつながりを介した健康づくり
藤井 悠也 Fujii Yuya
公益財団法人 明治安田厚生事業団
体力医学研究所 研究員
専門分野 応用健康科学、運動疫学
主な研究テーマ 勤労者に対する運動の習慣化戦略の開発、運動やつながりを介した健康づくり
