復興支援 運動を活用した心と体の健康づくり
体力医学研究所では、2011年の震災発生直後より世界の医療団日本(認定NPO法人)の医療支援「こころのケア」活動に参加しました。
この活動は2014年9月に終了し、その間、岩手県上閉伊郡大槌町に研究員やスタッフを派遣し、身体運動を活用して被災地の復興と被災者の皆さまの健康づくりを支援させていただきました。
これまでの活動
避難所を巡回(2011年5月11日~6月4日)
おもな活動:避難所の巡回指導、施設職員等への支援、高校の体育授業など
- 活動地域:岩手県大槌町
- 主な活動日:毎週水~土曜日
- 支援人数:延べ234名
当時は、被災者の心のケアが課題となっていました。体力医学研究所ではこれまで行ってきた「運動とメンタルヘルス」に関する研究成果と実践経験をもとに、研究員とスタッフが各避難所を巡回しました。コリ固まった体と心をほぐすためのストレッチやボディワーク、リラクゼーションを実践し、最終的には被災者の方々が体を介した心のセルフケアができるよう支援しました。また、大槌高校の体育授業でリラクゼーションやヨガ等の指導も行いました。


仮設住宅の集会所で運動教室(2011年11月~2012年3月)
おもな活動:仮設住宅集会所や高齢者施設での運動教室、施設職員等への支援など

社会福祉協議会や仮設住宅支援員と協力して、運動教室を開催し、住民同士のコミュニケーションを活性化し、心と体が元気になるような運動を目指しました。
体と心のコリをほぐす運動
疲労やストレスを感じると、体はコリ固まってしまいます。逆に、体を動かして体をほぐせば、心の疲労も軽くなることがわかってきています。例えば、簡単なストレッチでも気分が晴れて不安な気持ちが和らぎます。また、心や体と睡眠は密接につながっています。寝る前に10分程度のストレッチを行うと、寝つきが良くなることもわかってきました。 ここでは、自分でできる運動を使って、心と体を手入れする方法(セルフケア)を紹介します。
※体力医学研究所では、このパンフレットを被災地でも配布しました。