公益財団法人 明治安田厚生事業団

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なぜ今メンタルヘルスと運動なのか

「運動」を活用して健康に関わる諸問題の解決を目指す中長期的な研究活動を、「コアスタディー」と称し2006年に開始しました。目下、精神的健康(いわゆるメンタルヘルス)の維持増進に関する研究を推進しています。

1. メンタルヘルス対策は現代社会の大きな課題

近年、うつ病やストレス関連障害などの精神疾患が急増しています。2011年7月6日、厚生労働省は「4大疾病」に、精神疾患を追加し「5大疾病」とする方針を決めました。何かとストレスの多い現代、メンタルヘルス対策は今後ますます重要になっていくと思われます。

2. 運動している人は抑うつになりにくい

メンタルヘルスに良い生活習慣というのはあるのでしょうか?

実は、運動している人は抑うつになりにくいことがわかってきています。我々の調査(甲斐ら 2011)でも、まったく運動しないグループに比べて、1週間に運動を2時間以上しているグループは1年後に抑うつになるリスクが約半分でした。

3. 対象者別「ココロに効く運動」

未成年者

高校生は運動部活動を積極的に

何かと悩み多き思春期にスポーツで汗を流すことは、体の鍛錬だけでなく心を鍛えることにも有効のようです。男子高校性が運動部活動を継続的に行うと、ストレス耐性が高まったり、抑うつ感や疲労感を感じにくくなったりと、メンタルヘルスの向上に役立つことがわかりました(永松ら 2010)。

勤労者

仕事のストレス対策には余暇を活動的に

仕事にストレスはつきものですが、ストレスの原因を完全になくすのは難しいものです。しかし、週1回でも余暇で運動しているグループは、ストレスがあっても抑うつが少ないことがわかりました。つまり、定期的に運動していれば、ストレスへの抵抗力がつき、メンタルヘルスを良好に保てるのかもしれません(甲斐ら 2009)。

女性勤労者のための睡眠改善ストレッチ

働く女性は忙しく疲労がたまりがちです。しかし更年期に差し掛かると「疲れているのに眠れない」ことがあります。そこで、40歳以上の忙しい女性向けに睡眠改善ストレッチを開発しました。肩こりや腰痛を和らげるヨガを取り入れ、10分程度でできます。就寝直前に行うと、寝つきがよくなり、更年期症状と抑うつが改善することが実証されました(永松ら 2008, kai et al. 2016)。

メンタルヘルスに関する研究業績

  1. Jindo T, Kitano N, Suzukawa K, Sakamoto S, Osawa S, Nakahara-Gondoh Y, Gushiken T, Nagata K, Nagamatsu T. Relationship of athletic sports with sense of coherence and mood states in male senior high school students: Comparing athletes from a school soccer club and J-League youth teams. Bulletin of the Physical Fitness Research Institute. 116:1-9, 2018
  2. 北濃成樹, 小野寺由美子, 角田憲治, 甲斐裕子, 神藤隆志, 朽木勤, 永松俊哉. 勤労者における客観的身体活動強度および実践時間帯と主観的睡眠の質との関連. 体力研究. 116:10-16, 2018
  3. 甲斐裕子,兵頭和樹,神藤隆志,北濃成樹,永松俊哉, 内田賢. 高血圧勤労者における高強度インターバル運動中の心血管反応:「Office-HIIT」の開発と予備的検討. 体力研究. 116:17-23, 2018
  4. Hyodo K, Kai Y, Jindo T, Nagamatsu T. The acute effect of practical three-minute high-intensity interval training on office workers' mood: application in the office environment. Bulletin of the Physical Fitness Research Institute. 116: 24-28, 2018
  5. 神藤隆志, 鈴川一宏, 甲斐裕子, 北濃成樹, 小山内弘和, 越智英輔, 永松俊哉. 男子高校生における継続的な運動・スポーツ活動と特性的自己効力感の関連性:スポーツクラブへの所属に着目して. 発育発達研究. 78:35-42, 2018
  6. Hyodo K, Suwabe K, Soya H, Nagamatsu T. The effect of an acute bout of slow aerobic dance on mood and executive function in older adults: a pilot study. Bulletin of the Physical Fitness Research Institute. 115:35-41, 2017
  7. Sudo M, Komiyama T, Aoyagi R, Nagamatsu T, Higaki Y, Ando S. Executive function after exhaustive exercise. European Journal of Applied Physiology. 117:2029-2038, 2017
  8. Sudo M, Ando S, Nakanishi Y, Nagamatsu T. Effects of an enriched environment on rat skeletal muscles and plasma concentrations of noradrenalin and cortisol. Bulletin of the Physical Fitness Research Institute. 2017; 155:30-34
  9. 北濃成樹, 角田憲治, 甲斐裕子, 神藤隆志, 内田賢, 小野寺由美子, 朽木勤, 永松俊哉. 勤労者における余暇身体活動の実践パターンの違いが1年後の主観的睡眠感に及ぼす影響. 体力研究. 2017; 115:15-22
  10. 神藤隆志, 鈴川一宏, 甲斐裕子, 北濃成樹, 松原功, 植木貴頼, 小山内弘和, 越智英輔, 青山健太, 永松俊哉. 青年期男子における特性的自己効力感と関連するスポーツ活動の特徴. 体力研究. 2017; 115:8-14
  11. 角田憲治, 甲斐裕子, 北濃成樹, 内田賢, 朽木勤, 永松俊哉. 活動的な集団における余暇活動と主観的健康感の関連―集中型と分散型の実践で関連に違いがあるか?―. 体力研究. 2016; 114:35-41
  12. 永松俊哉, 朽木勤, 角田憲治, 小野寺由美子, 山下陽子, 須藤みず紀, 加藤由華. 女性勤労者のストレス反応、自律神経機能、および気分に及ぼす軽運動の効果. 体力研究. 2016; 114:30-34
  13. Sensui H, Nagamatsu T, Senoo A, Miyamoto R, Noriuchi M, Fujimoto T, Kikuchi Y. The effect of hip-hop dance training on neural response to emotional stimuli. Bulletin of the Physical fitness Research Institute. 2016; 114:20-29
  14. 須藤みず紀, 安藤創一, 永松俊哉. 身体不活動者を対象としたストレッチ運動が気分と認知機能に及ぼす影響. 体力研究, 2016; 114:11-19
  15. 甲斐裕子, 角田憲治, 永松俊哉, 朽木勤, 内田賢. 日本人勤労者における座位行動とメンタルヘルスの関連. 体力研究. 2016; 114:1-10
  16. 永松俊哉. 青年期におけるメンタルヘルスと運動・スポーツ活動の関係. 体力科学. 2016; 65:375-381
  17. 中原(権藤)雄一, 角田憲治, 甲斐裕子, 朽木勤, 内田賢, 永松俊哉. 勤労者における介護の有無と精神的健康度, 身体活動量に関する検討. 厚生の指標. 2016; 63:1-6
  18. Kai Y, Nagamatsu T, Kitabatake Y, Sensui H. Effects of Stretching on Menopausal and Depressive Symptoms in Middle-aged Women: A Randomized Controlled Trial. Menopause. 2016; 23:827-832
  19. 中原(権藤)雄一, 永松俊哉. 女性勤労者におけるストレッチングが気分ならびにストレスに及ぼす効果の基礎的検討. 体力研究. 2015;113:15-18
  20. Tsunoda K, Kai Y, Kitano N, Uchida K, Kuchiki T, Okura T, Nagamatsu T. Domains of physical activity and self-reported health. Bulletin of the Physical fitness Research Institute. 2015;113:9-14
  21. 永松俊哉, 中原(権藤)雄一, 角田憲治, 甲斐裕子. 介護従事者のストレスに及ぼすストレッチ運動の効果. 体力研究. 2015;113:1-8
  22. Tsunoda K, Kitano N, Kai Y, Uchida K, Kuchiki T, Okura T, Nagamatsu T. Prospective study of physical activity and sleep in middle-aged and older adults. American Journal of Preventive Medicine. 2015; 48:662-773
  23. Sudo M, Ando S, Nagamatsu T. The effects of acute static stretching on visual search performance and mood state. Journal of Physical Education and Sport. 2015; 15: 651-656
  24. 中原(権藤)雄一, 角田憲治, 甲斐裕子, 永松俊哉. 介護従事者における勤務状況の負担度と腰痛, 精神的健康度の関係. 体力研究. 2014;112:22-25
  25. 角田憲治, 甲斐裕子, 北濃成樹, 内田賢, 朽木勤, 大藏倫博, 永松俊哉. 身体活動が睡眠時間および睡眠の質に与える影響:縦断研究に基づく検討. 体力研究. 2014;112:8-17
  26. 永松俊哉, 甲斐裕子. 低強度ストレッチ運動が軽度睡眠障害者の睡眠およびストレス反応に及ぼす影響. 体力研究. 2014;112:1-7
  27. 中原(権藤)雄一, 藤本敏彦, 泉水宏臣, 永松俊哉. 低頻度の有酸素とトレーニングが精神的健康度に与える影響. 体力研究. 2013;111:1-7
  28. 永松俊哉, 甲斐裕子, 朽木勤, 内田賢, 須山靖男. 勤労者におけるメンタルヘルス、睡眠、身体活動の相互関係. 体力研究. 2013; 111:16-19
  29. 甲斐裕子, 永松俊哉, 朽木勤, 内田賢, 須山靖男. 日本人女性勤労者におけるテレビ視聴時間とHbA1cの関連. 体力研究. 2013; 111:20-23
  30. 永松俊哉, 北畠義典, 泉水宏臣. 低強度・短時間のストレッチ運動が深部体温、ストレス反応、および気分に及ぼす影響. 体力研究. 2012; 110:1-7
  31. 甲斐裕子, 永松俊哉, 山口幸生, 徳島了. 余暇身体活動および通勤時の歩行が勤労者の抑うつに及ぼす影響. 体力研究. 2011; 109:1-8
  32. 永松俊哉, 鈴川一宏, 甲斐裕子, 須山靖男, 松原功, 植木貴頼, 小山内弘和, 越智英輔, 若松健太, 青山健太. 青年期における運動部・スポーツクラブ活動がストレスおよびメンタルヘルスに及ぼす影響-高校生を対象とした15ヵ月間の縦断研究-. 体力研究. 2010; 108:1-7
  33. 甲斐裕子, 永松俊哉, 志和忠志, 杉本正子, 小松優紀, 須山靖男. 職業性ストレスに着目した余暇身体活動と抑うつの関連性についての検討. 体力研究. 2009; 107:1-10
  34. 永松俊哉, 鈴川一宏, 甲斐裕子, 松原 功, 植木貴頼, 須山靖男. 青年期における運動・スポーツ活動とメンタルヘルスとの関係. 体力研究. 2009; 107:11-14
  35. Gondoh Y, Sensui H, Kinomura S, Fukuda H, Fujimoto T, Masud M, Nagamatsu T, Tamaki H and Takekura H. Effects of aerobic exercise training on brain structure and psychological well-being in young adults. The Journal of Sports Medicine and Physical Fitness. 2009; 49:129-135
  36. 永松俊哉, 甲斐裕子, 北畠義典, 泉水宏臣, 三好祐司. ストレッチを用いた低強度運動プログラムの実施が中高年女性勤労者の睡眠に及ぼす影響. 体力研究. 2008; 106:1-8
  37. 甲斐裕子, 荒尾孝, 丸山尚子, 今市尚子. 行動変容型プログラムと知識提供型プログラムの身体活動促進効果の比較:無作為化比較試験. 体力研究. 2007; 105:1-10
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