研究の紹介
2014年11月7日
介護に携わる人の勤務負担度を軽くする方法
概要
高齢化社会の影響もあり、要介護者が増えており、介護に携わる人も増加しています。介護の仕事は心身の負担が多いとされていますが、介護に携わる人の勤務負担度と心身の問題との関係について詳しいことはわかっていません。そこで私たちは、介護付き有料老人ホームに勤務する50歳代と60歳代の女性介護従事者19名を対象に、勤務負担度と腰痛の程度ならびに精神的健康度の関係について調べました。その結果、勤務負担度と腰痛の程度、ならびに精神的健康度の間のそれぞれにおいて関連があることがわかりました(グラフ参照)。これらのことから、介護に携わる人は心身の負担軽減を図ることで、勤務負担度が軽く感じるようになるかもしれません。
著者のコメント
腰痛の予防・改善や精神的健康度の維持・増進を積極的に図ることは、介護に携わる人の勤務負担度の緩和においても重要であると考えられます。著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 中原(権藤)雄一 研究員
出典
体力研究112号(2014年)
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 中原(権藤)雄一 研究員
出典
体力研究112号(2014年)