公益財団法人 明治安田厚生事業団

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研究の紹介

寝る前10分のストレッチで更年期症状と抑うつが改善

概要

更年期(註1)には、顔がほてる、眠れない、疲れやすいといった更年期症状を経験する女性が多くいます。また、更年期女性の約25%が抑うつ状態になるという調査もあります。ジョギングなどの強い強度の運動が更年期症状と抑うつを改善することは知られていましたが、ストレッチなど低強度の運動の効果は明らかになっていませんでした。


そこで、何らかの更年期症状がある働く女性40名を対象に介入研究を行いました。20名には、3週間、ヨガを取り入れたストレッチを、寝る直前に10分間毎日行ってもらい、残りの20名には普段と同じ生活をしてもらいました。その結果、ストレッチをした群では、更年期症状と抑うつ度の平均値が正常レベルまで軽減することがわかりました。

(註1)更年期
閉経前後10年の45~55歳くらいの時期を指す
ストレッチプログラムの一例

著者のコメント

我々の研究では、寝る直前にストレッチを行うと寝つきが良くなることもわかっています。本研究の対象者は多忙な働く女性でしたが、平均で1週間に5.4日ストレッチを実践できていました。手軽にできるストレッチを、寝る前の習慣にしてはいかがでしょうか。


著者
明治安田厚生事業団 体力医学研究所 甲斐 裕子 主任研究員

出典
Kai Y et al., Menopause, 2016
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