公益財団法人 明治安田厚生事業団

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研究所レポート

和田研究員に聞きました

和田研究員は2023年度に体力医学研究所に着任しました。助産師の資格を持ち、自身も育児と仕事の両立に奮闘中の研究員です。現在取り組んでいる研究や今後の目標について伺いました。



助産師の資格をとろうと思ったきっかけはありますか?

もともと健康や医療に関心があり、将来は医療職に就きたいと思っていました。進路を決めるとき、担任の先生が妊娠され、妊娠しながら働くことの大変さを目の当たりにしました。また、高校生ながらに、働く妊婦さんに理不尽なことが多い世のなかだと感じる場面が多々あり、「こんな人たちの役に立ちたい!」と感じ、助産師について調べました。そのなかで、助産師が出産のサポートだけでなく、女性のライフサイクル全体に寄り添う専門職であることを知りました。自分もそのような専門性をもち、エネルギーを注げる仕事に就きたいと思い、助産師の資格がとれる大学に進学しました。

臨床の現場を経て、研究の道を選んだ理由を教えてください。

学士課程の卒業研究に面白さを感じたことがきっかけです。そのまま修士課程に進学した後、産婦人科病棟に勤務し、出産のサポートや婦人科疾患治療の現場に携わりました。ケア対象者の方に直接向き合う仕事は難しさもありましたが、大きなやりがいがありました。
だんだんと業務を覚え、少し立ち止まって考えたとき、再び研究の世界に戻りたいと思うようになりました。研究は、社会や人の理想的な姿を描きながら、一歩ずつ積み重ねていく過程だと感じています。そんなふうに自分も現実社会を俯瞰しながら、課題解決に寄与したいと思い、研究の道を選びました。

入社する前は、どのような研究をしていましたか?

就労妊婦を対象とした研究です。妊娠中の仕事量には明確な基準がなく、本人と職場の調整に委ねられる部分が大きいため、そこに両立の難しさを感じている就労妊婦がいることがわかりました。少しでもそんな方の拠り所になれば、と思い、国内外のガイドラインを整理し、妊娠中の仕事量の目安を明らかにしました。さらに、その成果をもとに仕事量の調整をサポートするスマートフォンアプリの開発に携わりました。

研究所にきてよかったことはありますか?
異なる分野の研究者と協働できることです。私は他の研究員と専門分野が異なるため、特にこの点を強く感じます。それぞれの専門性を生かしながら、新しい研究を進めていきたいです。
また、最近は昼休みにフットサルを楽しんでいます。高校時代はバレーボール部の部長を務めるなど積極的に運動をしていましたが、、、この年になってから、またスポーツにハマるとは思っていませんでした。何度断ってもめげずに誘ってくださった研究員の方に感謝しています。笑



現在取り組んでいる研究はどのようなテーマですか?
現在は妊婦の身体活動に関する研究をしています。博士課程で扱った妊婦の仕事量も、身体活動の一部と捉えることができます。健康を考える上で、仕事以外の活動も無視できないと感じており、このテーマに取り組むことにしました。また、日本では妊婦の身体活動に関する研究が少なく、身体活動ガイドラインにも妊婦が含まれていません。今後、この分野が日本でも発展することを願いながら研究を進めています。

第84回日本公衆衛生学会総会では妊娠中の身体活動の実態について報告した


研究において心がけていることはありますか?
量的データ(数値)と質的データ(当事者の声)の両方を大切にし、多面的な視点から現象を理解することを意識しています。たとえば、量的データで「ストレスが高い」とわかっても、なぜ高いのかを理解するには質的データが役立ちます。質的分析では、意外な発見が得られることも多く、面白さを感じています。

育児真っただ中の現在、仕事・家庭の両立において大変だと感じることはありますか?
時間的な制約があることです。 思うように打ち込めない自分に葛藤や焦りを感じたりします。でも、事業団の皆さんはとてもサポーティブで、毎日感謝しながら楽しく働かせてもらっています。たくさんのやりたいことに挑戦できる環境があること自体が本当にありがたいことだと思います。

研究と日常生活を切り分けていますか?それとも同時進行でしょうか?
基本的には切り分けていますが、休日や通勤中に研究の構想を練ることもあります。博士課程の研究も、自転車で通学中に思いついたアイデアから始まりました。ただ、子どもと遊んでいるときに考えごとをしていると「ママ、ルールが違うよ!」と怒られてしまうので、子どもとの遊びは全集中するようにしています。

今後生涯を通してやっていきたいこと、研究者としてのゴールはどのようなものでしょうか?

「女性がいきいきと活躍できる社会」の実現です。健康増進はもちろん、健康課題を抱えることがあっても、さまざまな選択肢や支援によって力を発揮できる環境づくりに貢献したいと考えています。

最後に、働く女性に向けて一言お願いします!

一緒にがんばりましょう!!
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