公益財団法人 明治安田厚生事業団

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研究所レポート

社会実装担当 野田さんに聞きました

野田さんは2020年4月、研究所に赴任され、新しく設置された社会実装業務を担当しています。その風貌からも、わざわざ東北から単身赴任された気概が伝わってきます。今回は、決断の奥底にある真髄に迫ってみます。


「社会実装」とは聞きなれない言葉ですが、どんなことをする仕事ですか?

研究成果を社会の課題解決のために、広報、実践、展開していく仕事です。論文など、研究結果は世のなかに数えきれないほどありますが、実際に社会で役に立っているのは、そのうちのほんのわずかです。私が、研究と社会の「橋渡し役」になれればいいなと思っています。
今回の募集を見て、やりたいことがそのままぴったりマッチングした感じがあり、どうしてもこの仕事を受けてみたいと思いました。

はるばる単身赴任されたということで、思い入れが強く感じられますが

宮城では、運動支援を通じて地域づくりを中心に活動してきました。そこで東日本大震災に出会い、今まで積みあげてきたものが一瞬にして崩れ去るのを目の当たりにしました。東北大学の公衆衛生学の辻教授が「人と人のつながりが分断されている今のこの被災地の状況が、まんま日本の10年後の姿だ」とおっしゃったのが印象的でした。そして、復興の過程で改めて人の「つながり 」の重要性を肌で感じました。その思いや今までの経験を、日本のど真ん中でキャリアの総仕上げとして実践してみたいと思ったのです。
実際、研究所の環境は素晴らしく、とくに自然の豊かさやスポーツ施設の充実ぶりは、今まで見たことがありませんでした。また、徐々に50年、60年という歴史の重みも感じられました。現在は、八王子市や横浜市と連携したプロジェクトを中心に、研究員と一緒に活動していますが、今までの経験が役に立っているという実感があります。ひとつの研究成果でも「実装」は百者百様だと思います。研究のエッセンスをどうやって現場にフィットさせるか、相手にとって着心地の良い「装い」を提供したいものです。

今まではどんな仕事をされてきましたか?

宮城県成人病予防協会というところで、運動指導や、健診や医療費のデータ分析(地域診断)を基盤とした健康づくり計画策定のお手伝いをしたり、地域のソーシャルキャピタル支援、健康教育スタッフの育成や、地域の大学との実証実験協力などをしてきました。健康運動指導士としては、20年以上の地域での実績が評価されて、2018年、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団から表彰されました。

過去の経験は、現在の研究所の仕事にどんなふうに生かされていますか?

今まで、何万時間も自治体の職員や住民さん、企業の方々と膝を突き合わせて話し合ってきたことが、すべて自分の財産になっています。同じ課題であっても解決方法はいろいろあり、そのプロセスこそが重要なのです。鳥の目になって俯瞰したり、虫の目になって細部をチェックしたり、視線のスイッチを絶え間なく切り換えることで、人、モノ、お金がバランスよく見えてきます。

社会実装という業務に、こだわりがありますか?

こだわりも、自信もありません(笑)。ただ研究所の皆さんと一緒に、ひとつひとつ話し合って前に進むことが、毎日とても楽しいのです。
八王子プロジェクトでは、コロナ禍での高齢者の新しい運動やつながりづくりに挑戦しています。インターネットを使って、オンライン上で交流可能なシステムの開発を行っています。これにより、家にいながらリアルタイムで、インストラクターや仲間と簡単につながることができます。まずは、高齢者のITリテラシーを高めることが課題となりますが、今まで運動しなかった人たちも参加することができ、社会的意義が大きいと考えます。
横浜市と連携したプロジェクトも、今までの世の中に無い画期的なものです。詳細は企業秘密なので言えませんが(笑)、これまで届けたい方に届けられなかった健康資源の情報をお届けすることにより、健康格差の縮小にも貢献するのではないかと期待しています。

日常生活とはどんな関係が?

家事をしっかりこなし、からだを動かし、食事に気をつけることを毎日実践するのが「健康の社会実装」のベースだと思います。日常生活では、100円ショップを往復し、食事や運動だけでなく、アイロン掛けや洗濯もします。食事をつくるのも好きですし、結構楽しんでいます。

これからの抱負をお願いします

3年以内に荒尾副所長にテニスで勝つことが、まずひとつです。
それから、「実装」にも段階があると思っていて、まだまだ先は長いのですが、ひとまずゴールは、エンドユーザー(住民さんや働く方々)に「実感」していただいて初めて自分の仕事が成立するので、早くその成果を出したいです。










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